玄関。ただ白い。まずはそんな印象。天井高が340cmほどあるので、その白さゆえに軽いのか逆に重いのか妙な迫力を伴う。その印象をがらりと変えるべく、玄関を構成する壁のうちの1面、ここを塗装したい。
選んだ塗料の色名は、ダーク・ピューター。今回は壁一面をすべてではなく、ボーダーにしてみる試み。天井から繋がる壁の白さを残して活かしたいのだ。
ダーク・ピューターを使った壁塗装の既存記事は、これら。 ↓
塗る面の周りをまずはテープ貼り。塗る範囲の上はよほどの間違いをしない限り大丈夫だろうと何もしないが、下部には注意を払う。テープ貼りしたすぐ際からきっちりとビニールをかぶせる。
そうしたら、どんどん塗っていく。↓ は、1度塗りが終了直後。ローラーの縦筋や、力加減の強弱の違いによる線が露わに出ている。いわゆる、色むら。
よく乾燥させてから、2度目の塗りをする。
2度目の塗り → 乾燥。そうしたら、色むらは解消。よく出来た。
だが、壁一面をすっかり全部塗るときとは違い、ボーダーに塗った場合はテープを剥がし取り除くのに時間が掛かる。テープが壁から剥がれるのと一緒に残って欲しい色まで持って行かれそうになる。私の身長よりも高い上部の線は、梯子に跨って慎重にゆっくりと進める。
すっかり抜かりなく十分すぎるくらいにさらに乾燥させてから、絵を掛けた。
その絵はボーダーなんて我関せずとはみ出すように、色と色によって線が引かれた区切りに逆らうように。そんな玄関の風情が我が家らしい。