リコッコ家のホームデコール雑記帖

旅して巡って、ボーホー・ラスティックな家

暗く昏く闇く力強い居間の壁に憩う

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居間の壁の塗装を終えて、今日で3日目。刻々と過行く時間の変化と窓から差し込む陽射しの強弱や量によって、色味の異なりを楽しめる壁となっている。

選んだ塗料の色名は、サラマンダー。伝承によれば、4大元素を司る精霊のうち「火」を任されている。私にとっては、飼ってもいないのに家に棲み付いて共存していた爬虫類のトッケー(ゲッコー)との熱帯暮らしを懐かしむ生き物でもある。

 居間の天井高は、約320cm。そのうち壁2面にはそれぞれ300cm高の窓が取り付けてられている。内側から外の風景の見晴らしがよく、逆に外からも居間がよく見えているようだ。

 

熱帯暮らしの中で、時には世界的に名だたるリゾート地にも住んでいた。それらの家の壁は白亜な白壁で、見事に日射を照り返し、時には幻想的な影を映し出し、壁と陽射しでアートを生み出す効果を狙った造りだった。それがあまりにも素晴らしく突出していて、他の色を駆使してみてもそれ以上の美しさは望めないだろうと思った。それと同時に光と影の極上を身に沁みさせてしまった以上、他所ではこれを望むなと釘を刺された思いでもあった。

 

この新居に移る前は、アンティーク家具収集家のギャラリーを真似し模倣するかのごとくそれらに囲まれてそれらを活かすべく、彩光を抑え落とした白壁に白く塗った木枠や扉、内部のすべてが白い築50年超えの家に住んでいた。どこまでも白い室内に古く旧い木と金属の組み合わせの美。それはいい、それがよかった。

 

すると、現在の北米の街中暮らしにおいてこの造りの家で、白っぽいトープ(ベージュ~薄グレー)の壁をそのままにしておくことはできない。比較したら、あれにも、あれにも、ただただ劣る。それならば、新築であっても躊躇なく壁を塗装しよう。新築であるからなおさらこの状況を改善したいと思うに至った。

 

居間に立って、歩き回って、座り込んで、居間の外から居間方向を眺めて思う。居間に欲しいのは、暗く昏く闇く力強い色の壁。日射の強弱と量によって、目くるめく色の変化を見せてくれる壁。

明るい緑~濃緑~黒みがかった緑~緑を垂らしたような濃灰~紺がたくさん混ざったような緑~まるで紺~漆黒。早朝から深夜までを言えば、そのくらいの色の変化をまざまざと見せつけてくれる壁。と、そこまで欲張りたい。

そしてそれが適うだろう色としての選択が、サラマンダー。この壁を塗り終えて3日過ごした感想としては、その望みが叶ったと言える。

 

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後々、壁の他の色への変化(見え方)の写真も載せていきたい。