リコッコ家のホームデコール雑記帖

旅して巡って、ボーホー・ラスティックな家

壁を真夜中の色にするのに惑って離れる

f:id:ricohoney:20180311081429j:plain

 

 

今日現在では、まだ壁塗り用の塗料を買いに行けていない。当初の予定よりもこれだけ塗り始めが遅れると、一旦は決定とした色々を再考したくなるもんだ。もたつき遅れを好機と捉えて、もっと違う可能性を探りたくなる。

それはともかく、塗料の色決めをしている中でそうかそうなのかと考えを改めたことがある。私の感覚と色の英語名(英語圏に代々暮らす人々によればとしようか)に隔たりや違いを感じて。

深くて濃くて暗い。そこに活力と強さがある。それを適えていると感じられるかが今回の色選びの基準とする要だ。

するとまず思い付くのが、黒。ひとつの塗料メーカーだけでも、黒グループを見比べてみると200~300色あったりする。それにはひとつひとつ使い方をイメージしやすいように凝った名が付けてある。たとえば私の中の真夜中の色である『漆黒』を探すと、真っ黒からその周辺を見渡しても見つからない。英語で生きている人々の多数派にとって、真夜中は漆黒ではないんだな。

色の捉え方は暮らしや経験を反映する。都心で生まれ育った私はけして真っ暗にはならない真夜中を見続けてきたわけだが、10代で初めて訪れてその後に何度も通い、ついには移住するに至った熱帯の地で毎夜見ていた漆黒の闇こそが真夜中という語にぴたりと嵌る。

さて、英語ではどうなのか、真夜中はどの色グループにあるのかとなれば、塗料メーカーによって区分けの仕方に違いがあるだろうが、おおよそ黒方向へ向いた青~紺。もしくは紫。

紙見本を見てから実物を見せてもらいに行ってみたら、あるメーカーの「真夜中のモスクワ」は、緑の印象がある青~紺で。「真夜中に」は、明るさが強い軽やかな紺で。その名もずばり「真夜中」は、紺で。「真夜中の夢」は、濃くて深いが紺~灰で黒ではない印象。と、あくまでも私ひとりが受けた感じを述べているまでだけど。

とにかく、『漆黒』色を探すならば、私の中の真夜中な世界観とは切り離さなくてはならない。語の響きから真夜中に拘りたいならば、予定外に紺を塗る羽目になるわけだ。

 

 

↑ の写真は、インド製の木彫り。これは1階から2階への階段を上がり切った壁に掛ける予定だ。

手作業だね、それがまた粗いね、それが味わい深くていいよ、その頃の暮らしを思い出させてくれるし。などと、独り言をつぶやきながらしみじみと見ている。これは、どんぶらこどんぶらことインドから船に載せられて北米のここまでやって来た。

前記事『2階主寝室バスルーム装飾に着手し始めた』の、白い木彫りも同様にして。 ↓

 

ricodecor.hatenablog.com

 

 

インド人街に行ってみれば、船便を数か月も待たずとも何かしら似たようなものが手に入るはず。そうなのだが、インド系経営の店で売っている民芸品扱いの品は、インド国内で使う仕様そのまんまなのだよね。気候や湿度の違いによる木の反りや乾燥、やがては小さな亀裂からの大幅な割れ、そういうものに対応した加工をしていないことが多い。が、装飾品としてホームデコール専門店で売られているものは、その辺りを考慮した加工が成されていることが多い。

通販でももちろん買えるけれど、後々カビや割れや腐りやなどなどどうなるかわからないとんでもない品を掴まされる可能性も多々あり。私自身がこの類の業種に関わっていたことがあるので痛感している。安心して長年手元に置ける品は簡単に手に入らないのは。だから店での接客からある程度信用できると思えたところで注文して、どんぶらこどんぶこと波に揺られてくる船の到着を待つ。

しかし欲しいものを待つには長いよね、数か月は。これらは引っ越し予定だった別の家のために注文していた物。それが急遽全面変更でこの家に引っ越してきたものだから、それらをこの家に飾ることになるとはね。注文する時には近い未来のこの現実はわからなかったな、ほんと。